初期設定

デフォルトでsshデーモンが動作しているのでsshログインする.
エンコードUTF-8なのでSSHクライアント側の文字コードを明示指定しておくとTUIがずれなくてよい.

初期設定ではID:pi PASS:raspberryらしい

ログインすると最初にsudo raspi-confしろと書かれているので実行

重要なのはexpand rootとchange passwdの二つ
前者はSDカードの容量を一部しか使用できないので全領域を使用できるように変更する操作(要再起動)
後者はアカウントpiのパスワードを変更する.つまりpasswd piのショートカット

マイクロサーバー化の為に不要なデーモンを潰す

RaspbianはデフォルトでGUI環境がインストールされているためのdbus-daemon (DBUS:プロセス間通信)やthd (trigger happy daemon:ショートカットキー)が動作しているので停止削除を行う.

$ sudo apt-get remove dbus triggerhappy #依存しているパッケージも削除
$ sudo apt-get autoremove # 未使用になったパッケージを削除

なお初期設定に使われたraspi-confはtriggerhappyに依存する関係上,上記コマンドで削除される点に注意

NTPをChronyに変更並びにNTPサーバの変更

最近NTPクライアントとしてNTPに代わる実装としてChronyが存在します.
なんでもクロックの質が悪い場合Chronyの方が精度が良くなるとかノートパソコンなどに特化してるなどと噂を聞きます.
最近FedoraのデフォルトNTPクライアントになったとか.
なのでNTPを停止削除してChronyを導入する事に

$ sudo apt-get remove ntp
$ sudo apt-get install chrony

なおChronyの設定ファイルは/etc/chrony/chrony.confです.
デフォルトではdebianのNTPサーバを参照してるので国内のNTPサーバに変更しましょう.

#server 0.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
#server 1.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
#server 2.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
#server 3.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
server ntp.jst.mfeed.ad.jp # mfeedの公開NTP
server ntp.nict.jp # NICT日本標準時計測プロジェクト(国内最高品質?)
server ntp.ring.gr.jp # RINGプロジェクトの公開NTP
server 0.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその1
server 1.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその2
server 2.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその3
server 3.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその4

例で挙げてるのは国内の有名な公開NTPサーバの一覧です.上記の内3つほど有効化しておくと幸せになります.

R-PiにはRTCが無い

R-PiにはRTCが無いので電源を止めて再起動すると時計が大きくずれていることが在ります.
一般的なNTPクライアントでは大きく時計がずれていると動作を停止するので対処する必要があります.
ntpdateを用いて起動時に時計を一発設定することでこれに対処します.

$ sudo apt-get install ntpdate
$ sudoedit /etc/rc.local # 起動時実行されるスクリプトに以下を追記
ntpdate jp.pool.ntp.org

設定後のデーモンの動作状態

pi@raspberrypi ~ $ pstree
init─┬─chronyd
├─cron
├─dhclient
├─7*[getty]
├─2*[ifplugd]
├─rsyslogd───3*[{rsyslogd}]
├─sshd───sshd───sshd───bash───pstree
└─udevd───2*[udevd]