VirtualBoxの共有フォルダの自動マウント化

VirtualBox (以下VBox)を最近使用する機会がありました.

VBoxには「共有フォルダ」というホストOS(Windowsなど)のフォルダをゲストOS側でマウントする機能があります.
Linux KVMで言うところのvirtio-p9ドライバですね.

VBoxでは以下のコマンドでマウントできるよと書かれています.

 mount -t vboxsf 共有フォルダ名 マウントポイント

実際にゲスト側でsu権限で実行するとマウントできます.

ゲスト起動時に自動マウントするようにする

Unix互換OSではマウント関係の情報は/etc/fstabに記述することでマウントの自動化を行うことが出来ます.
上記のマウントコマンドに対応する形式は以下の通りになります.

共有フォルダ名    マウントポイント    vboxsf    defaults    0    0

実際にこの設定を行いゲストOSを再起動するとマウントが失敗していることがdfコマンドで確認できます.

linuxの場合共有フォルダのマウント処理がvboxsfカーネルモジュールで処理されており,
fstabに基づくマウント処理時にこのvboxsfが読み込まれていないためマウントが失敗しています.

これを解決するために起動時にカーネルモジュールを読み込ませて置きます.
debianや派生のubuntuでは/etc/modulesに一行以下を追記することでfstabによる自動マウントできるようになります.

vboxsf

RHEL系だと/etc/modprobe.preload当たりに同様の設定を書き込むことで対応できるのだと思います.