Apache2.2 on Debian WheezyにおけるVirtualHost

Debian WheezyのApache2.2はデフォルトでVirtualHostが有効化されており、/etc/apache/site-available/以下にVirtualHostの設定ファイル、/etc/apache/site-enable/ は有効化されたVirtualHostのソフトリンクが配置されている。

virtualhostを設定する場合は/etc/apache/site-available/default{,-ssl}をコピーしてServerName "VirtualHostのFQDN名"の追加と使用するDocumentRootの変更を行う。
その後 a2ensite を用いて有効化しservice apache reloadを用いる。

ドメイン名の設定

DNSにはドメイン名からIPアドレスを引く正引きとIPアドレスからドメイン名を引く逆引きがある。

VPSなどを借りている場合、逆引きの設定はVPS事業者側に設定を依頼する必要がある。
逆引きは基本的にPTRレコードのみが存在している。


対して正引きの場合、一般的なドメイン名とIPアドレスを紐づけるAレコード以外に、ドメイン名用のメールサーバーホストを指定するMXレコードやFQDNの別名を付けるCNAMEレコードなどがある。

ドメインベースのVirtualHostを使用する場合大抵はアクセス用のドメイン毎にCNAMEレコードを指定してWebサーバー本体を指すFQDNを引くことが出来る様にする。

IPv4/IPv6 DualStack時の設定

Debianでのインターフェイス設定

auto eth0
iface eth0 inet static
address
netmask 255.255.255.0
gateway

iface eth0 inet6 static
address
netmask 64
gateway fe80::1

IPv6 GatewayのアドレスはConoHaからはグローバルアドレスで通知されますが
ユニークID部が::1なのでリンクローカルアドレスのfe80::1でも疎通は取れました。

DNSのリゾルバー(/etc/resolv.conf)設定

options single-request-reopen
nameserver
nameserver
nameserver
nameserver

設定後のデーモンの動作状態

pi@raspberrypi ~ $ pstree
init─┬─chronyd
├─cron
├─dhclient
├─7*[getty]
├─2*[ifplugd]
├─rsyslogd───3*[{rsyslogd}]
├─sshd───sshd───sshd───bash───pstree
└─udevd───2*[udevd]

NTPをChronyに変更並びにNTPサーバの変更

最近NTPクライアントとしてNTPに代わる実装としてChronyが存在します.
なんでもクロックの質が悪い場合Chronyの方が精度が良くなるとかノートパソコンなどに特化してるなどと噂を聞きます.
最近FedoraのデフォルトNTPクライアントになったとか.
なのでNTPを停止削除してChronyを導入する事に

$ sudo apt-get remove ntp
$ sudo apt-get install chrony

なおChronyの設定ファイルは/etc/chrony/chrony.confです.
デフォルトではdebianのNTPサーバを参照してるので国内のNTPサーバに変更しましょう.

#server 0.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
#server 1.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
#server 2.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
#server 3.debian.pool.ntp.org offline minpoll 8
server ntp.jst.mfeed.ad.jp # mfeedの公開NTP
server ntp.nict.jp # NICT日本標準時計測プロジェクト(国内最高品質?)
server ntp.ring.gr.jp # RINGプロジェクトの公開NTP
server 0.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその1
server 1.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその2
server 2.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその3
server 3.jp.pool.ntp.org # 世界規模のNTPサーバのプールを行うNTP server poolの国内サーバエイリアスその4

例で挙げてるのは国内の有名な公開NTPサーバの一覧です.上記の内3つほど有効化しておくと幸せになります.

R-PiにはRTCが無い

R-PiにはRTCが無いので電源を止めて再起動すると時計が大きくずれていることが在ります.
一般的なNTPクライアントでは大きく時計がずれていると動作を停止するので対処する必要があります.
ntpdateを用いて起動時に時計を一発設定することでこれに対処します.

$ sudo apt-get install ntpdate
$ sudoedit /etc/rc.local # 起動時実行されるスクリプトに以下を追記
ntpdate jp.pool.ntp.org